書道を習うと綺麗な文字を書けるようになる以外にも沢山のいい事があります。
教養が身についたり、日々の生活にメリハリができたり、芸術に触れることで心身ともにリフレッシュでき、ゆったりした心持で過ごすことができるようになります。
忙しい現代人にとってたくさんの良い影響を与えてくれるのです。
今日は書道を長年やってきた私が、書道のいろんな魅力についてご紹介します。
目次
私が考える書道の魅力7選
字が綺麗になる
まず、1番はやっぱり綺麗な字が書けるようになる。
字を書く機会が減りつつある現代において、綺麗な字はかけなくても問題ないのでは?と思うかもしれません。
いいえ!字を書かなくてはならない場面は必ずあります。
例えば、結婚式の記帳なんかは本人が書きますよね?
人前で書く時に綺麗に書けたら素敵ですよね。
私が今までに役立った場面では、お手紙や釣書、ご祝儀袋を書く時、履歴書なんかも字が綺麗だと評価も上がります。
事務職ですと、手書きの書類も字が綺麗な人にまわりますし。
字が綺麗だとそれだけで、聡明に見られるので、特に女性には必要な技能かなと思います。
もちろん男性でも、見た目からは想像できないような美文字を披露する場があれば、そのギャップにキュンキュンする女子はいるはず…!
とにかく綺麗な文字を書けるという技能は持っていて損はないです。
教養が身につく
古文書が読めるようになる。
書道を習っていると、楷書・行書・草書、かななどを学びますので、自然と昔の書物が読めるようになります。
また、書道で有名な故人の名前や書についても自然と分かるようになります。
街中で読めないような漢字が書いてあることもありますが、すんなり読めます。
神社やお店の看板なんかにも結構草書や旧字体が使われていたりするので、読めると「おおっ!」となります。

そして私が思う教養とは、知識だけではありません。
ちょっと話が脱線しますが、私はゴッホの「夜のカフェテリア」という絵画やミレーの「春」などの絵画が好きなんです。
ゴッホといえば、「ひまわり」が有名ですが、私は「夜のカフェテリア」が好きです。
大学生の時にアルバイトをしていたクリニックに大きく飾ってあったのを今でも覚えています。
夜勤バイトだったのですが、その「夜のカフェテリア」が妙に暗いクリニック内にマッチしていました。
ミレーは「落穂拾い」が有名ですよね?
でも「落穂拾い」は何だかとっても寂しい印象がするので好きではありません。
「春」は中学生の時に読んだ小説に出てきて知ったのですが、そのストーリーが(ラブストーリーなんですけど)すごく好きで、そこから「春」も大好きになりました。
何故この絵画に惹かれるか?
いつ、どういう場面で知って、どう感じたのか?
たったこれだけですのことですが、自分がどう感じるのか?をいろんな方と話ができるのも立派な教養だと思うのです。
これは書道でも同じことが言えるのではないかと。
精神が安定する
書道をしている時は集中するので、精神統一にいいです。
不安や悩み事って頭の中からなかなか追い出せなくて、延々と悩み続けたり…
でも書道をすると集中するので、頭の中の悩み事なんてどこかへ行ってしまいます。
気分が落ち込むことが多い人にはぴったりの習い事です。
自信がつく
自信が持てる。
字が綺麗なだけで、自分に自信が持てます。
特に最近は、綺麗な字を書けない人が増えつつあるので、綺麗な字を書けるというのは、実は凄いことなんです!
私は子どもの頃から自分に自信の無い子で、すぐ拗ねる、すぐ泣く、内気で人見知りな将来が心配な子どもでした。
だけど、学校で書道の授業が始まった小学3年生の頃から、書道だけは他の人より上手く、褒められることも増え、段々と自信が付いていったんです。
何でもいいと思いますが、何か一つでも人より上手くできることがあるだけで、人って変われるんだと実感しました。
ペン習字や筆ぺんはお手軽にできるので、何か自分に自信を持ちたいという方にはオススメです。
ゆったりした時間を感じることができる
今の時代ってなんでもスピードが速い!と私は思うのですが、どうですか?
時間が慌ただしく過ぎて行きませんか?
現代って分からないことがあれば携帯やパソコンで調べればすぐに分かるし、行きたいところには車や電車、飛行機なんかでパッと行ける。
ご飯だって作らなくてもコンビニで買ったりチンしたりするだけで食べられる。
書類や年賀はがきだってパソコンがあればすぐ作成して印刷できる…
とても便利な社会だけど、スピードが速い社会に合わせて私たちの生活もどんどん慌ただしくなってきているな〜と感じます。
便利になれば、その分時間が捻出できてゆったり過ごせるはずなのに、おかしいですよね。
むしろ一昔前の方が、時間がゆったり流れていたように思います。
都会の時間の流れと田舎の時間の流れが違うように感じるのと同じでしょうか。
毎日毎日慌ただしく過ごしていると、意識してゆったりした時間を持たないと神経がやられてしまいます。
書道のいいところは墨の香りには癒しの効果があり、筆の感触にも癒しの効果があるところ。
墨と筆の癒し効果と、集中することにより精神が安定して、ゆったりと字を書いて過ごす時間が持てます。
字は基本的にはゆっくり書くので、尚更ゆったり時間を感じることができます。
日々の生活にメリハリができる
書道をしていると、不思議なんですが、ダラダラと時間を無駄にすることが少なくなりました。
姿勢を正して書に向き合うので、自然とシャキッとなるのですよね。
そして日常生活で何かを始めるには当然、他の事に使っていた時間を削り、自分がしたい事ができる時間を確保しなくてはなりません。
そうするとダラダラと無駄に過ごす時間は真っ先に削られるので、生活にメリハリができます。
センスが磨かれる
美術館に足を運んだり、素敵な絵画を見ると芸術的センスが磨かれていきますが、書道も同じです。
何も小難しい書を見なくてもいいんです。
なんて書いてあるのか分からないし、難しそうと感じるような書は見なくても、インテリアとして飾ると素敵かも…
と感じるような作品を見るだけでも感性が磨かれていくのだと思います。
むしろ私は書道については何も分からないけど「何だか素敵!」と感じる作品がもっと増えていったらいいのに…と思います。
「書を嗜んでる」ことは好印象!?
初めてお会いする人に自己紹介する場面などを想像してみてください。
「ご趣味は?」と聞かれた時に「書を少々嗜んでおります」なんて答えられたらとっても素敵!と個人的に思います。
例えば、「ダンスが得意です!」だと目立ちたがり屋なイメージを持ちますし、「英語が話せます!」だとインテリなイメージを持ちます。
あくまで私の勝手なイメージですが…。
書道は「字が綺麗ということは、心も綺麗なのかな?」、「奥ゆかしくて清楚な印象がする」など、日本的で男性が好みそうなイメージを持ちませんか??
そして、「嗜む」って何だかとっても素敵な言葉ですよね。
茶道や華道,書道にはこの嗜むという言葉がぴったりで、和の習い事以外ではなかなか使われにくい言葉だと思うのです。
まとめ
書道を習っているといいことづくめですよね!
書道に興味を持たれた方は是非書道がある日常を体感してみて欲しいです。