書道

書道師範になるには?師範取得後に教室を開講する流れ

筆を持っている写真

書道を始めたいと考えている方の中には「美文字になりたい」と思っている方、「長く続けていける趣味を見つけたい」と思っている方、「師範を取りたい」と考えている方、いろいろいますよね。

私の場合は、初めから師範を取ろうと決めて、教室を探しました。

「師範を取って教室を開くこと」これを目的に教室探しをしていたので、問い合わせの段階で師範取得に関して質問をしたりしてました。

実際に書道教室に通いだしたら、やはり師範を目指す方も多く、どれくらいで師範資格が取れるのか。

気になるところですよね。

そこで今回は、「師範を取るにはどれくらいかかるのか?」「師範を取ったその後」について書いてみますね。

書道師範とは?

書道師範とは、書道を習っている方がそれぞれに属している会派で、「人に教えてもいいですよ」という資格のようなものです。

公的な資格ではありません。

なので、履歴書には資格の欄に記入することは出来ず、特技の欄に記入するような資格です。

公的な資格ではないですが、書道師範を持っているということはその会派の中で人に教えることができるレベルですよ。

という証明になります。

師範資格取得までにかかる期間

師範取得までにかかる期間は、所属する会派により違いがあります。

私の所属する会派では大体10年くらいかかります。

早くて6年くらいですが、ほとんどの人は10年くらいかかるそうです。

他の会派では、2年くらいで師範資格が取れるようなところもあります。

また師範でも、子供を教えることができる師範から大人を教えることができる師範まで3種類くらいに分かれているところも。

会派により差がありますね。

資格の種類

師範を取得する期間は、会派により差があることは説明しましたね。

この差が実力の差とも言えます。

やはり、2年くらいで簡単に師範が取れるようなところは、レベルが高いとは言えません。

ほとんどの会派では、基礎はもちろん、かなや細字、条幅、実用書、臨書など多岐にわたり練習をします。

それぞれに師範試験があったりします。

なので、どの科目もまんべんなく実力をつけていかなくてはなりません。

そして、書に関する知識も当然必要です。

師範への道は本当に長い時間がかかり、努力もし続けなくてはなりません。

ですが、師範というからにはきちんと実力が備わった師範であって欲しいと思います。

 

師範資格取得後

師範というのは、あくまで「人に教えることができますよ」という目安です。

師範を取ったからと言って、それで終わりではありません。

むしろ、師範を取ってからがスタートです。

書道の勉強に終わりはないのです。

展覧会活動をするもよし。

臨書に没頭するもよし。

創作活動をするもよし。

書道は歳をとってもできるので、年配のベテランの方は本当に凄いです。

私は数年後に教室を開くつもりでいます。

私のように教室を開講する予定の方は、とりあえず師範を目指すといいです。

もちろん、ちゃんと実力が備わる会派でですよ?

師範を取る頃、10年もすれば、実力も自ずとついてきますので。

教室を開講するには

師範資格がなくても教室を開講できるのか?
気になるところですよね。

実は師範資格を持っていなくても、腕に自信があれば、資格なんて必要なく教室は開けるのです。

ですが、先生のレベルの目安として、師範を持っているといいかなとは思いますね。

その方が習う側としても安心できますよね。

生徒さんも集めやすいかなと思います。

師範資格がなくても、先生のレベルの目安になるものが他にあれば、それでもいいと思います。

例えば、書道歴や展覧会の入賞歴、書写検定資格の取得などでも証明できますよね。

私が書道教室に通い始めて2人目の先生の時、その先生はそんなに上手ではありませんでした。

そしてそれが理由で、そこの教室は辞めてしまいました。

本人が上手でなくても、教えるのが上手い先生とか、先生に魅力があって、先生の元で習いたいと思われるなら、生徒も集まるかもしれません。

書写検定を取得する道も

書道の師範を取るには、どの会派でも数年はかかることは説明しましたね。

書道の腕はあるけど、師範は持っていない。

それでも教室を開いてみたいと考えている方には書写検定を受けるのがいいのではないかと思います。

書写検定は日本書写技能検定協会というところが行っている試験で、文部科学省後援の為、履歴書の資格の欄に記入できるもの。

年に3回試験があります。

1級が最高位で試験内容は実技と筆記があります。

これが結構難しい内容なので、書写検定1級に合格できる腕前なら、教室も開けるのではないかと思います。

自分の実力の腕試しにも丁度いいですよね。

まとめ

書道師範は基本的には簡単に取れるものではありません。

何年も鍛錬を積み重ねてやっと取得できるもの。

だからこそ価値があるのだと思います。

師範を目指す方にとっては長い道のりですが、胸を張って「師範です」と言えるようになりたいものです。