2021年6月1日にテニスの大坂なおみ選手が、自身のTwitterで鬱であることを告白しました。
大坂なおみ選手は、全仏オープン中の記者会見には応じない意向を示したり、四大大会第2戦の全仏オープンのシングルス2回戦を棄権するとしたり、ここ最近の動向に注目が集まっていました。
大坂なおみ選手の鬱はいつからだったのでしょうか?
大坂なおみ選手の鬱の病状や五輪出場はどうなるのかについてまとめました。
目次
大坂なおみの鬱はいつからで病状は?
大坂なおみ選手は、6月1日のTwitterでの投稿で、これまでの経緯について説明し、鬱について告白しています。
こんにちは、みなさん。こんな状況を数日前に(ツイッターに)投稿したときには想像も意図もしていませんでした。 大会や他の選手、自分の健康にとって最も良いのは、私が棄権して、みんながパリでテニスに集中できるようにすることだと思います。邪魔になりたいと思ったことは一度もありませんし、理想的なタイミングではなかったこと、より明確にメッセージを出せたかもしれないということは理解しています。 より重要なことは、私は心の健康やその言葉を絶対に軽んじてはいないということです。 真実を打ち明けると、2018年の全米オープン以降、長い間、鬱に悩まされてきました。その対処にとても苦しんできたのです。 私を知る人なら誰でも、私が内向的だということを知っています。大会での私の姿を見たことのある人なら誰でも、不安を和らげるためにヘッドホンをつけていたことに気づいたと思います。 テニスを取材する記者は私にいつも優しかった(そして私が傷つけたかもしれないカッコいい記者のみんなには特に謝りたいです)のですが、私はもともと人前で話すのが得意ではなく、世界のメディアに向けて話す前は大きな不安の波に襲われます。 本当に緊張して、常に私にできる最良の答えを出そうとすることがストレスになっています。 そんなわけで、パリでは既に弱気になり不安を感じていて、自分を守ることを優先し、記者会見は出ない方がよいと考えました。 前もって公表したのは、(記者対応の)ルールの一部が全くの時代遅れだと感じたためで、それを強調したかったからです。 大会側には個人的に手紙を書いて謝罪し、大会中は大変だと思うので大会後にお話ができたら大変幸いなことですと伝えました。 少しの間コートを離れますが、よい時期が来たらツアーと協力して選手、報道機関、ファンにとって事態を改善するための方法を本当に話し合いたいです。 とにかくみんなが元気で安全でいることを望んでいます。みんなを愛しているし、また会いましょう。
引用:産経新聞

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⭐︎大坂なおみ選手と契約しているナイキは
「私たちはその勇気をたたえ、彼女の回復を祈りつつ支援を続けます」
とコメントし、今後も社を挙げてサポートを継続する意向を公表しています。
⭐︎大坂なおみ選手と所属規約を結ぶ日清食品は
「まずは大坂なおみ選手の一刻も早い回復を祈念するとともに、引き続きの活躍を願っております」
とコメントしています。
大坂なおみの五輪出場は?
出典:毎日新聞
大坂なおみ選手は五輪への意欲は見せていて、出場はするようです。
今後もの大坂なおみ選手の病状によると思われますが、優勝も狙える大坂なおみ選手の出場を望んでいる人は沢山いるでしょう。
大坂なおみの会見ボイコットから鬱病告白までの経緯
大坂なおみ選手は今までも自身の信念や主張をしっかり表明することが度々ありました。
今回の鬱症状を告白することになった元々の原因・経緯をまとめました。
会見ボイコットで罰金
今回の騒動は、2021年5月27日に、全仏オープン開催前に大阪選手が「負けた後の会見は、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」として会見のボイコットを宣言したことに始まります。
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) May 26, 2021
大阪選手は、「これまで何度もアスリートの心の健康状態が無視されていると感じていた。何度も同じような質問をされ、疑念を抱く質問も多く、自分を疑うような人の前で話せない」と主張しています。
そして宣言通りに初戦後の会見を欠席して、1万5000ドル(約165万円)の罰金を科されることに。
四大大会の共同声明で大阪選手がメディアへの対応義務を怠り続けた場合は、
- 大会からの追放
- 多額の罰金
- 今後の四大大会の出場停止
など厳しい制裁を下すこともあると通告しました。
その後大坂なおみ選手は、2021年6月1日Twitterで「怒るのは理解が足りない。変わることに対して、人は不安を抱くもの」と投稿しています。
anger is a lack of understanding. change makes people uncomfortable.
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) May 30, 2021
そして、Instagramのストーリーでは、「good bye & Good riddance」(さよなら、せいせいする)と表記された画像を掲載していたとか。

大坂なおみ選手は、この時、大会自体をボイコットする可能性を示唆していました。
ボイコットの賛否
大坂なおみ選手の会見欠席については賛否両論あり、他のテニスプレイヤーも大阪選手に向けてコメントを出したり、騒動が大きくなりました。
大坂なおみ選手のボイコットに関して、錦織圭選手はこのように話しています。
ラファ・ナダル選手は
大坂なおみの大会棄権
大坂なおみ選手の騒動が大きくなり、6月1日に大阪選手が大会棄権を発表しました。
「このような状況は想像も意図もしていなかった」「パリでの大会に誰もが集中できるように、大会や他のプレーヤー、そして私自身にとって、私が身を引くことが最善だと思います」
引用:
元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんは、今回の騒動について
「選手と大会側がしっかり話し合えば解決策はあると思う」
「彼女のように正直で細やかな精神状態、繊細なので、そういう選手もいるということを受けると、今の時代、いろんな選手に対応していくことが求められると思った」
と回答。
鬱告白に対するアスリートからのエール
6月1日のTwitterでは、大会棄権についての他、ご自身の鬱についても告白しています。
そして、大会側には個人的に謝罪の手紙も渡されていて、今後関係が改善されるように願っているとのこと。
大阪なおみ選手のこの鬱告白についての他のアスリート達の反応をまとめています。
錦織圭
セリーナ・ウィリアムズ選手
アメリカのココ・ガウフ選手
マルティナ・ナヴラティロワ選手
ビリージーン・キング選手
米バスケットボールのステフィン・カリー選手
英女子七種競技のカタリナ・ジョンソン=トンプソン選手
大会主催側のコメント
今回の大坂なおみ選手の鬱告白を受けて、フランステニス連盟の会長がコメントを発表。
大会を主催するフランステニス連盟の会長は、「大坂選手の1日も早い回復を祈るとともに、来年の参加を楽しみにしている」とコメントしている。
引用:FNNプライムオンライン
そして、4大大会の主催者も共同声明を発表しています。
- 「可能なかぎりのサポートと援助を提供したい」
- 「わたしたちはメンタルヘルスと幸福を促進するために、さらなる行動を起こしていきたい」
- 「どの選手も不利にならないよう、スポーツには、ルールと規定が必要」
鬱を告白した大坂なおみ選手に対して、大会側は理解を理解を示しているようです。
海外では「会見免除なし」報道も
大坂なおみ選手の鬱告白に対して、4大大会主催者が発表した声明について、英国メディアは
ウィンブルドン選手権(28日開幕)に出場した場合でも、会見免除などの特別扱いはないと報じている。
引用:東スポWeb
「選手のメディア要件を改善すると誓っているが、これは大坂のメンタルヘルスとの闘争のための特別な扱いではないことを強調している」
ウィンブルドン選手権に出場した場合は「大坂だけ会見免除などの特別措置はない」としています。
順位や地位に関係なく、公平な競争条件を維持するという視点で、変化は行われるべき
として、大坂なおみ選手など一部の選手だけが特別扱いとなることはないと報じています。
今後の大坂なおみ選手と4大大会側の動向に注目が集まっています!


まとめ
2021年6月1日にテニスの大坂なおみ選手が、自身のTwitterで鬱であることを告白しました。
大坂なおみ選手は2018年の全米オープン以降に鬱になったと告白しています。
大坂なおみ選手と契約しているナイキや日清食品は、大阪選手の回復を祈りつつ支援を継続することを表明しています。
大坂なおみ選手は、現在、オリンピックへの出場には意欲を見せており、出場するものと思われます。
会見ボイコットから鬱病告白をすることになった大坂なおみ選手に、多くのアスリートから応援メッセージがありました。
元気な姿を見せてくれる日を楽しみにしたいと思います。

